第8回(最終回):あなたは大丈夫!? 季節のスキンケアとポイントを知ろう。 ― 最強肌を作る!多忙な看護師でもできる簡単ケア。

看護師のための知の宝庫

今日から使えるプラスの知識

「看護師のための知の宝庫」はエルユーエス看護師により運営されております。

第8回(最終回):あなたは大丈夫!? 季節のスキンケアとポイントを知ろう。

春はファッションも明るい色になり、メイクも軽やかな色に変えたくなります。秋冬用のファンデーションから、春夏用のアイテムに変えてみたり、スキンケアを軽いテクスチャーのものにしてみたりと、毎日のお手入れにも変化が出てきますね。そんな春ですが、実は、肌トラブルが起きやすい時間でもあるのです。

私達の肌は一年を通して同じ状態ではなく、外部環境や、身体の内部の状態に左右されます。内部から整えるのはもちろんですが、四季による肌の変化やスキンケアを知っていれば、アイテム選びにも役立ちます。

季節による肌への影響

:冬に比べ肌の潤いは増しますが、花粉や強風によるほこり、寒暖の差などの環境の不安定さ、また新生活によるストレスなどにより肌が敏感になります。

:温度と湿度の上昇により、汗や皮脂の量が増え、ニキビや化粧崩れを起こしやすくなります。またシミ、ソバカス、肌のごわつきなど、紫外線のダメージが強くなります。

:夏の紫外線ダメージに変わり、目元・口元などのかさつきが気になり始めます。気温や湿度が過ごしやすく安定した季節で、スキンケアの変化を楽しめる時期です。

:湿度の低さやエアコンの影響で肌が乾燥しやすくなり、肌荒れや乾燥によるシワが気になり始めます。

季節のスキンケアのポイント

:花粉やホコリ等の汚れをしっかりと落とし、保湿をして、肌のバリア機能を整えましょう。また、紫外線量は3月から増えていきます。日焼け止めをしっかりと塗って、紫外線ケアを始めましょう。肌が不安定な時期です。まずは肌の安定を目指すため、スキンケアアイテムを変えたければマイナーチェンジにとどめましょう。

:紫外線量がピークを迎えます。日焼け止めによる肌の保護や、日焼け後の保湿と美白ケアはもちろん、開きがちな毛穴のケアも行いましょう。

:夏のダメージを引きずりがちです。保湿・美白ケアをしっかりと行い、肌全体の調子を整えていきましょう。スキンケアアイテムを変えたければ、肌の安定している秋に試してみてください。

:乾燥対策のため、しっかりと保湿をしましょう。また、気温の低下で血行が悪くなり、くまが目立ったり、肌への血流が悪くなったりしがちです。マサージや入浴法などで血液循環を高めておきましょう。

肌タイプは、一生変わらないと思い込みがちです。季節・年齢・体調・環境・生活習慣・食習慣などで変わっていきます。肌が変われば、スキンケアもそれに応じて変化していきます。定期的に肌のチェックをして、スキンケアなどを見直してみましょう。

春にオススメのスキンケア

春は、肌が敏感になりやすい季節です。敏感肌は乾燥肌が起こることが多いため、まずはしっかりと保湿することが大切です。一口に保湿と言っても、保湿剤には種類があります。肌内部の水を捉えて離さない保湿成分を組み合わせて、しっかりと水分を保持しましょう。

〈保湿成分と保湿力〉
・水
角質層に水分を届ける。(保湿力:弱)

・アミノ酸、NMF(天然保湿因子、グリセリン)
水分を吸収する性質があり、湿度が低いと保湿力が下がる。(保湿力:弱い)

・ヒアルロン酸、コラーゲン、ポリグルタミン酸
真皮にもともとある成分が多く、角層内の保湿として働く。湿度が下がっても、保湿力は低下しない。(保湿力:中)

・セラミド、レシチン
水分を挟みこむ性質を持つ。(保湿力:強)

・スクワラン、ホホバオイル、ワセリン
水分を蒸発させないようにフタをする。(保湿力:強)

春は、肌が不安定になりやすいため、スキンケア商品をガラッと変えることはオススメしません。しかし保湿が足りないなと感じたら、全成分表示をチェックし、上記のような保湿成分が多いアイテムを選んでみてください。

夏にオススメのスキンケア

夏は、汗や皮脂で肌がべとついたり、毛穴が目立ったりしがちです。また、強い紫外線のダメージから、シミや乾燥も起こしやすいです。夏のダメージをケアするための、保湿・毛穴・美白の成分の配合されたアイテムを使いましょう。

〈毛穴ケアの成分〉
毛穴タイプには、大きく分けて3種類あります。

・角質肥厚が起こっている開き毛穴
皮脂と古い角質が混ざり合って角栓となったものです。酵素が配合された洗顔料・スクラブ剤・サリチル酸やAHAなどが配合されたピーリング剤や拭きとりタイプの化粧水を使用や、パックやクレイパックなどを活用しましょう。

・帯状毛穴(たるみ毛穴)
真皮の老化によって、毛穴を支えきれなくなりしずく型にたれさがったために起こったものです。コラーゲンを増やす働きのあるレチノールや真皮の再生効果のあるFGFなどを配合したアイテムをケアに取り入れましょう。

・開き毛穴(皮脂過剰型)
皮脂の過剰分泌が原因です。あぶらとり紙などで過剰な皮脂を取り、きちんと洗顔をしましょう。また、皮脂の抑制作用のあるビタミンAやビタミンCを食生活取り入れることや、フラクショナルレーザーなども選択肢の一つです。

秋にオススメのスキンケア

秋の肌は、夏の紫外線ダメージを引きずりつつ、乾燥が始まります。美白と保湿を継続して、肌の調子を整えていきましょう。

ここでは、美白に有効な医薬部外品の成分をご紹介します。保湿にオススメの成分は、「春にオススメのスキンケア」の項を参照してください。

〈美白のための医薬部外品の有効成分〉
・メラニンの生成指令を止める
カモミラET、m−トラネキサム酸

・メラニンを生成するチロシナーゼという酵素の働きを抑え、メラニンの生成を止める
アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、4MSK

・メラニンを生成するチロシナーゼという酵素の成熟を抑える、チロシナーゼを分解する
マグノリグナン、リノール酸S

・メラニン色素の還元をする
ビタミンC誘導体

・メラニンの排出を促す
エナジーシグナルAMP、リノール酸S

冬にオススメのスキンケア

冬は、乾燥、くま、血流不足が起こりやすくなります。くまは、タイプによってお手入れ方法が変わります。それぞれに合ったスキンケアをしていきましょう。また、乾燥によるスキントラブルやシワも起こしやすくなります。保湿も強化して続けて下さい。

ここでは、美白に有効な医薬部外品の成分をご紹介します。保湿にオススメの成分は、「春にオススメのスキンケア」の項を参照してください。

〈くまのタイプとスキンケア〉
・青くま(血行不良型)
滞った血液が目の下の薄い皮膚を通して、青黒く見えているもの。引っ張ると薄くなるが完全にはなくならない、日によって違うのが特徴です。

目の周りの毛細血管の血液が滞ることが原因で起こりますが、寝不足や目の疲れ、冷えも原因です。目の周りや顔だけでなく、身体の血行も良くするようなマッサージや入浴を行い、睡眠をしっかりと取りましょう。効果的な成分は、ビタミンE、カプサイシン、ゴールデンカモミールです。

・黒くま(たるみ型)
影ができて黒く見えるもの、むくみが加わると更に目立つものです。上を向くと薄くなります。

年齢とともに目の下の皮膚が薄くなりコラーゲンが減って、眼窩脂肪がずり下がり下まぶたのヘルニアを起こすことが原因です。コラーゲンの生成を促すケアやむくみ対策をおこない、たるみケアを行いましょう。ただし、化粧品ではたるみケアに限界があるため、美容外科や美容皮膚科の対象となります。効果的な成分は、レチノール、FGF、マトリキシルです。

・茶くま(色素沈着型)
メラニン色素により、茶色く見えるもので、引っ張っても上を向いても、その濃さは変わりません。

シミが集まって茶色く見えたり、目をこすることで色素沈着や角質肥厚などをおこすことが原因です。美白ケアやピーリングが効果的ですが、レーザー治療は基本的には無効です。効果的な成分は、ビタミンC誘導体やアルブチン、ハイドロキノンなどです。

青くまは、外気温にも影響されて起こしやすくなるため、冬に目立ちやすくなります。ホットタオルで目を温めたり、外出先では温かいペットボトルを当てたりして、血行を保ちましょう。

メイクでくまを隠す場合にコンシーラーを使いますが、色の濃いくまの場合は、肌の色のコンシーラーで隠そうとしても肌がグレーに沈んでしまいます。オレンジ系のコンシーラーを薄めに使い、仕上げはパウダーを薄く重ねましょう。

また全身の血行を促進するために、入浴も大切です。41℃以上の湯温では交感神経の働きを高めてしまうため、目覚めには良いですが、末梢血管は収縮します。夏は38〜39℃、冬は38〜40℃程度の湯温で、副交感神経を活性化して、末梢血管を拡張させましょう。(20分以上入ることで、乳酸をエネルギー源に変えると言われています。)

看護師の仕事は夜勤があるため、特に青くまを起こしやすくなります。また、ストレスによるビタミンCの消費や、勤務体系による生活習慣や食生活の乱れなど、美肌の大敵となることに溢れています。

肌は、表皮が約0.2mm、真皮が約1.8mmの合計2mmの世界です。その2mm表面が、スベスベでトラブルが一切ないと、自信が持てたり、心がウキウキしてメイクやおしゃれを楽しんだり、前向きな気持になれます。反対に、吹き出物ができたり、ガサガサに乾燥していたり、シミやしわがあったりすると、とても気になって下を向いてしまいますよね。たった2mmのコンディションに、私達の心が左右されがちです。

肌は、一番外側にある身体の中で最大の臓器です。身体の内部の状態で、肌の状態も変わります。ですから、食生活や運動などの内面美容は、とても大切です。そして普段身体に塗るものにも意識を向けることで、美は加速します。

化粧品を選ぶ時は、その商品のイメージではなく、自分がなりたい肌に近づけるものなのか、自分を高めてくれるものなのか、という目線を持ってみてください。

■参考文献
日本化粧品検定協会®公式1級・2級対策テキスト コスメの教科書/主婦の友社

記事一覧

■著者プロフィール

神沢充美

神沢 充美
2011年より、素肌の教室「Ecole de la Peau nue(エコール ドゥ ラ ポーニュ)」主宰。素肌の専門家として、手作りコスメによるスキンケアを指導。一人一人の肌質に合わせた内容で、好評を得ている。

【取得資格】
ハンドメイドコスメティックス協会認定、H・C・A認定講師、トータルスキンケアカウンセラー、日本化粧品検定協会認定、コスメコンシェルジュ、公益社団法人、日本アロマ環境協会認定、アロマテラピーインストラクター、サードメディスンプロジェクト、プロジェクト1、2修了、正看護師

【ホームページ】
【Ecole de la Peau nue】

セミナー情報など

コスメ塾:大阪、京都、東京
詳細はHPを御覧ください。セミナー情報
※セミナー情報は、随時ブログとフェイスブックで告知しています。

ページトップへ

← 看護師のための知の宝庫TOPへ