第6回:美肌のために洗顔をマスターしよう。 ― 最強肌を作る!多忙な看護師でもできる簡単ケア。

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第6回:美肌のために洗顔をマスターしよう。

女性の肌悩みの一つ、乾燥肌。
クレンジングをすると、肌の汚れだけでなく、潤いを保つのに大切なNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質まで洗い流してしまいます。乾燥肌ケアのためには、使用したメイクアップ化粧品に合った洗浄力のものを選び、潤いの喪失を最小限の抑えることが大切です。しかし、クレンジングの後には洗顔がつきものです。この洗顔も、肌が乾燥する要因の一つ。

今回は、そんな「洗顔」を見なおしてみましょう。

洗顔は、1日何回必要?

洗顔は、1日2回が基本です。

朝の洗顔の目的は、水洗いでは落ちない、寝ている間に分泌された皮脂やホコリ等を洗い流し、肌を清潔に保つことです。
夜の洗顔の目的は、肌に残ったクレンジング料を落とすことが一番の目的です。その他に、ほこりや汗などの水性の汚れを落とす、お肌の垢である古い角質や余分な油分・油性の汚れを落とす目的もあります。

洗顔料の構成成分

洗顔料(クリーム・ペースト状)の基本成分は、水溶性成分(保湿剤)、界面活性剤、有効成分で構成されています。「潤い洗顔」、「毛穴を引き締める」など、汚れを洗い流す以外の機能を持つものも多くありますが、洗顔料の基本は汚れを落とすものです。有効成分が高濃度に配合されていても、すすいだ時に流れてしまうものなので、その効果はほとんど期待できません。酵素洗顔など、すすぐ時に働く成分以外は、シンプルなものを選ぶこともポイントです。

界面活性剤は、クレンジングの洗浄力を高めたり、浮いた汚れを水と混ぜて乳化して洗い流せるようにしたり、水を加えることでクリーム状にするなど、形状や使用感・洗浄力を調整するために使用されています。

洗顔料の種類と特徴

洗顔料もクレンジングと同じように、その人の肌に合った適切な洗浄力のものを選ぶことが大切です。ここでは、洗顔料の形状と洗浄力の特徴をみてきましょう。

【洗浄力・弱〜強】
・クリーム、ペースト状(洗顔フォーム)
使用感や泡立ちに優れていて、手軽に泡立てることができる。pHはアルカリ性〜弱酸性で、目的に応じてベースを選ぶことができます。

・液状または粘性液状(クレンジングジェル)
pHはアルカリ性〜弱酸性。一般的にアルカリ性ベースは洗浄力が強く、弱酸性ベースの方が洗浄力は弱い。

【洗浄力・中〜強】
・ 固形(石けん・透明石けん)
石けんは界面活性剤が主成分で、使用後つっぱり感が出やすいのが特徴です。しかし透明石けんは、機械練りの石けんよりも使用後のしっとり感が出やすいです。

・粒状または粉末(洗顔パウダー)
水を配合していないため、水に溶けると徐々に活性が下がるパパインなどの酵素の配合が可能です。

【洗浄力・弱〜中】
・泡(エアゾール、ポンプフォーマー)
内容物は液状だが、特別な容器により、容器から出てくる時に気体と混ざって泡状になります。泡立ての手間がなくて便利です。

石けんと洗顔料、どちらが良いの?

美容法の本を読むと、おすすめの洗顔料が載っていたり、そうかと思えば石けんが良いと書いてあるものがあったり、一体何が適しているのかわからないと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

これは、一概にどちらが良いと言えるわけではありません。せっけんも界面活性剤の一種です。せっけんには洗浄力が強いものが多く、洗い流した後の石鹸カスによりつっぱり感が出ます。洗顔料は、様々な種類の界面活性剤を使用することができ、弱酸性の肌にやさしいものから洗浄力の強いものまで作ることができます。また、油分の配合もできるので、洗いあがりがしっとりするものも多いです。好きなテクスチャーや、自分の肌にあった洗浄力で選ぶことがオススメです。

洗顔の方法

せっかく肌に合った洗顔料を使っても、洗い方が間違っていたら肌を傷める原因となります。ここでは、肌にやさしい洗い方を見なおしてみましょう。

  1. 1.人肌程度のぬるま湯で顔をぬらす
    手を洗って、手のついた雑菌を落とした後、ぬるま湯で洗います。
  2. 2.洗顔料をよく泡立てる。
    洗顔料を適量手のひらに取り、水を加えながら泡立てます。このとき空気を含ませるように泡立て、手のひらの間に泡のクッションができるくらいしっかりと泡を作ります。
    泡立てネットを使うと簡単にできますが、水をしっかりと加えないと、洗顔料の濃度が高いまま肌についてしまうので、水をしっかりと加えましょう。
  3. 3.泡は皮脂の多いTゾーンから乗せる
    皮脂分泌の多い額や鼻にかけてのTゾーンに、まずは泡を乗せます。クルクルと円を描くように、肌にシワの寄らない程度の力加減で優しく汚れとなじませます。
  4. 4.Uゾーンを洗う
    頬や顎などのUゾーンにも泡を載せ、泡を転がすようにして軽く汚れとなじませます。最後は目元・口元などに泡を乗せ、泡を押すようなイメージでこすらずに洗います。
  5. 5.ぬるま湯でしっかりと洗い流す
    特にこめかみやフェイスライン、髪の生え際などに泡が残らないように、しっかりと洗い流しましょう。
  6. 6.タオルで水気を吸い取る
    タオルで肌を軽く抑えるようにして、水気をタオルに吸い込ませるのがポイントです。タオルで擦らないように気をつけましょう

間違った洗顔の方法

  • 泡立ての量が足りない
    泡の量が少ないと洗顔料の濃度が高すぎる上に、摩擦の原因となり、肌を傷めてしまう可能性があります。
  • ゴシゴシこすりすぎ
    洗顔は泡で汚れを落とすのが基本です。ゴシゴシこすると、摩擦により肌を傷つけます。
  • すすぎ不足
    フェイスライン、髪の生え際などに洗顔料が残りやすいです。洗い流されずに残った洗顔料は刺激となり、肌トラブルの原因となります。
  • 時間のかけすぎ
    洗顔料は界面活性剤が含まれています。クレンジングと同様に肌に触れている時間が長いと、天然保湿因子や細胞間脂質を失う原因となります。1分〜1分半程度で終わらせましょう。
  • 仕上げに冷水で肌を引き締める
    ぬるま湯で洗い流した後に冷水を使うと、毛穴が一時的に引き締まったように感じます。しかしその効果は、30分ももちません。急激な温度変化は赤ら顔の原因となることがあるため、洗顔に使うぬるま湯の温度は、最初から最後まで一定に保ちましょう。

石けんについて

石けんは、紀元前3000年ごろからある洗浄剤の元祖です。ヤシ油やパーム油由来の油脂や脂肪酸に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ性物質を反応させてできた、界面活性剤の一種です。原料として用いる油脂や脂肪酸の特性により、溶けやすさ・洗浄力・泡の特性が異なります。また形状も、固形・粉末・液状のものがあります。

石けんには、透明石けんタイプと不透明石けんタイプがあります。

透明石けんタイプは、見た目が透明な石けんで、グリセリン、スクロース(砂糖)などの保湿成分が含まれています。洗浄力は弱いですが、肌に負担が少ないマイルドな洗浄力で、保湿力は高いです。製造方法はけん化法、固める方法は枠練り法で時間をかけて作られます。水分を多く含むためしっとりとした洗い心地ですが、保存をしている時にその水分が失われて変形しやすいという特徴もあります。時間と手間がかかり大量生産が難しいためコストが高くなります。

不透明石けんタイプは、見た目が不透明な仕上がりです。洗浄成分が約90%保湿成分は約10%ほどです。洗浄力は高いですが、保湿力は弱いです。製造方法は中和法、固める方法は機械練り法で作られます。急速冷却・急速乾燥で作られ、十分乾燥できるため水の含有量が少なく、変形しにくいという特徴があります。全工程を機械で行うため、大量生産が可能でローコストです。

これらのことを踏まえて、洗浄力を求めるのなら不透明石けん、肌への負担の少なさを求めるのなら透明石けんと、目的に応じて選んでいきましょう。

洗顔時は、洗顔料でも石けんでも行うことができます。どちらを使っても、間違いではありません。選択肢が広いため選ぶ時に迷うことも多いと思いますが、洗浄力やテクスチャー、香りなど、使っていて心地よいもの・ウキウキするものを選ぶということも大切にしてくださいね。

■参考文献
1)素肌美人になれる正しいスキンケア事典/吉木伸子・岡部美代治・小田真規子著/高橋書店
2)素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典/吉木伸子著/池田書房
3)日本化粧品検定®1級・2級対策テキスト コスメの教科書/主婦の友社
4)原液皮膚科医による正しいスキンケア・対策がわかる スキンケア大事典/友利新監修/マイコミ

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■著者プロフィール

神沢充美

神沢 充美
2011年より、素肌の教室「Ecole de la Peau nue(エコール ドゥ ラ ポーニュ)」主宰。素肌の専門家として、手作りコスメによるスキンケアを指導。一人一人の肌質に合わせた内容で、好評を得ている。

【取得資格】
ハンドメイドコスメティックス協会認定、H・C・A認定講師、トータルスキンケアカウンセラー、日本化粧品検定協会認定、コスメコンシェルジュ、公益社団法人、日本アロマ環境協会認定、アロマテラピーインストラクター、サードメディスンプロジェクト、プロジェクト1、2修了、正看護師

【ホームページ】
【Ecole de la Peau nue】

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