第5回:クレンジングから乾燥肌ケアを始めよう。 ― 最強肌を作る!多忙な看護師でもできる簡単ケア。

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第5回:クレンジングから乾燥肌ケアを始めよう。

女性の肌悩みといえば、乾燥肌。
化粧水とクリームをたっぷり塗ってメイクをしても、数時間後には乾燥してしまうという方も多いのではないでしょうか。特に湿度が低くなる冬は、肌の乾燥もすすみがち。今回は、乾燥肌ケアを見なおしてみましょう。

乾燥肌で見直すべきアイテムは?

乾燥肌のケアでまず見直すべきは、クレンジングです。
肌は、排気ガス・ホコリなど空気中の汚れや、汗・皮脂・古い角質・時間が経過したメイクなどの汚れにさらされています。この汚れを放置すると、肌の上で雑菌が繁殖したり、皮脂が酸化し過酸化脂質となったり、肌への刺激となることがあります。フェイスパウダーや軽いメイクは洗顔だけでも落ちますが、ウォータープルーフ仕様のものやリキッドファンデーションなどを普通の洗顔だけで落とすことはできません。

クレンジングの役割は、こういった洗顔だけでは落ちにくい汚れを落とすことにあります。そのために様々な洗浄成分や界面活性剤を含んでいるので、メイク汚れだけなく皮脂膜やNMF(天然保湿因子)なども落としてしまう可能性があり、それが肌の乾燥の原因となります。

クレンジングの構成成分とは

クレンジングの基本成分は、油分・界面活性剤・水溶性成分・有効成分です。メイクなどの汚れは油分のみで浮いてくるため、それを拭き取れば汚れ落としは完了します。

界面活性剤は、クレンジングの洗浄力を高めたり、浮いた汚れを水と混ぜて乳化して洗い流せるようにしたり、水を加えることでクリーム状にするなど、形状や使用感・洗浄力を調整するために使用されています。

クレンジングの種類

ここでは、クレンジング力と種類を見ていきましょう。

【クレンジング力・強】
・オイル(クレンジングオイル)
主成分の油に、界面活性剤が混ざったもの。水を加えると肌の上で乳化するので、洗い流せる。

・液状または不織布含浸タイプ(クレンジングローション・クレンジングシート)
皮膚刺激の少ない界面活性剤・保湿剤・アルコールなどの含有量が多い。液状タイプは、コットンに含ませて拭き取って使用するため、物理的拭きとり効果で洗浄力が高くなるが、摩擦により肌にダメージを与える可能性がある。不織布含浸タイプは、既にクレンジングがシートに染み込ませてあるため簡単に使用できる。

【クレンジング力・普】
・クリーム・ペースト状(クレンジングクリーム)
クレンジングクリームはO/W型といって、水溶性成分の中に油性成分がまんべんなく散りばめられたジェルクリームタイプのものが主流。肌になじませると、W/O型という油性成分の中に水溶性成分の粒がちらばった形に転層するものも多い。

【クレンジング力・弱】
・乳液状(クレンジングミルク)
クレンジングクリームより水溶性成分が多く、使用感がさっぱりしている。

・ジェル状(クレンジングジェル)
水溶性ジェルタイプで使用感はさっぱりしているが、油性成分が少ないため界面活性剤を多く配合している。

クレンジングの界面活性剤配合量の目安は、多いものから
不織布含浸タイプ・ジェル状→オイル→クリーム・ペースト状→乳液状 です。

クレンジング力は、オイル→不織布含浸タイプ→クリーム→ジェル状・乳液状 なので、界面活性剤が多く含まれるからといって洗浄力が強いわけではありません。

また落とせるメイクアップ化粧品の目安は、

  • ・ジェル状、乳液状:パウダーファンデーション、ミネラルファンデーション、BBクリーム
  • ・クリーム・ペースト状、不織布含浸タイプ:リキッドファンデーション、エマルジョンファンデーション
  • ・オイル:ウォータープルーフ仕様の日焼け止め、アイライナー、マスカラなど

となっています。
これらはあくまでも目安なので商品ごとに異なりますが、クレンジングが汚れだけでなく皮脂膜やNMF(天然保湿因子)といった肌の保湿に必要な成分まで落としてしまうことを考えると、使用しているメイクアップ化粧品に合ったクレンジングを選ぶ必要があります。

【クレンジングの方法】
クレンジングをする時に大切なことは、肌の汚れを落としながら負担を最小限にすることです。

クレンジングが肌に触れている時間が長いと、どんどん肌の潤いが溶け出してしまうため、30〜40秒ほどで手早く終えることが大切です。比較的肌の丈夫なTゾーン(額から鼻にかけて)からクレンジングを始め、Uゾーン(頬など)、最後に皮膚の薄い目元・口元を洗います。洗うときは、なるべく肌を擦らないように注意しましょう。肌を触る圧の目安は、肌にシワが寄らない程度のタッチで、そっと行いましょう。

ポイントメイクの落とし方

しっかりとアイメイクなどを楽しんだ日は、顔全体のクレンジングでは落ちにくいことがあります。落ちにくいからといって、グイグイこすってしまっては肌を傷めたり、シワの原因となったりします。まずはポイントメイクを落としてから、顔全体のクレンジングを行いましょう。

ポイントメイクを落とす専用クレンジングは、洗浄力が強く、肌に負担となることがあります。クレンジングは、油性成分でメイクアップ化粧品の汚れを落とすものなので、肌に優しい美容オイルや、化粧品用の植物オイルやスクワランオイルなどを使用しても落とすことができます。

【ポイントメイクの落とし方】

  1. 1.コットンに美容オイルや、化粧品用のオイルをたっぷり含ませます。
  2. 2.コットンを目元や口元にのせ、メイクの汚れが浮いてくるまで1分ほど待ちます。
  3. 3.コットンを軽く滑らせてメイクをぬぐいます。この時、強く擦らないように注意しましょう。メイク汚れが多少残っていたら、オイルを含ませた綿棒で軽く拭き取り、顔全体のクレンジングをして落としましょう。

ポイントメイクを落とす時にオイルを使うと、そのオイルが肌の上に汚れとともに残ります。オイルを落とすために、顔全体のクレンジングを行いましょう。

ダブル洗顔不要の洗顔料とは

ダブル洗顔不要と書かれたクレンジングを見ると、その手軽さに惹かれ、使ってみたくなります。しかしワンステップの洗顔料の多くは、洗浄料の他に界面活性剤を含みクレンジングと洗顔の両方の機能をもたせたもので、簡単に落とすために洗浄力が強いものが多く、肌にやさしいとは言えません。

クレンジング後の洗顔はするべき?

クレンジングで落とせるものは、メイク汚れです。
クレンジングを洗い流しても、クレンジングの油分や、浮いてきたメイクが肌に残ることがあります。肌にクレンジング料やメイク汚れが残ると刺激となるため、これらの汚れ落とすのが、洗顔です。クレンジングは、ダブル洗顔が基本です。

クレンジングは、朝もするべき?

クレンジングの役割は、メイクアップ化粧品を落とすものです。メイクやウォータープルーフの日焼け止めなどを使用していない状態でする必要はありません。朝のクレンジングで毛穴の汚れが取れたり、毛穴が小さくなったりといった毛穴ケアができるわけではなく、肌の乾燥をすすめてしまうので、不要なクレンジングはやめましょう。

いつもよりしっかりメイクをした時や、疲れている時にメイクを落とさずに寝てしまうと、「しっかり落とさなければ!」という思いから、いつもよりグリグリとクレンジングをしたり、こすって洗顔をしたりと肌を傷めるケアをしてしまいがちです。どんな状況であっても、スキンケアは優しく、肌をこすらないが基本です。それぞれのメイク汚れの強さに合ったクレンジングを使えば、強くこすらずにメイクは落とせ、肌への負担も最小限に留めることができます。まずはクレンジングから、乾燥肌ケアを始めましょう。

■参考文献
1)日本化粧品検定協会®公式 1級・2級対策テキスト コスメの教科書/主婦の友社
2)素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典/吉木伸子著/池田書店

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■著者プロフィール

神沢充美

神沢 充美
2011年より、素肌の教室「Ecole de la Peau nue(エコール ドゥ ラ ポーニュ)」主宰。素肌の専門家として、手作りコスメによるスキンケアを指導。一人一人の肌質に合わせた内容で、好評を得ている。

【取得資格】
ハンドメイドコスメティックス協会認定、H・C・A認定講師、トータルスキンケアカウンセラー、日本化粧品検定協会認定、コスメコンシェルジュ、公益社団法人、日本アロマ環境協会認定、アロマテラピーインストラクター、サードメディスンプロジェクト、プロジェクト1、2修了、正看護師

【ホームページ】
【Ecole de la Peau nue】

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