第4回:くすみの正体と対処を知ろう。 ― 最強肌を作る!多忙な看護師でもできる簡単ケア。

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第4回:くすみの正体と対処を知ろう。

「くすみ」とは何か

私のレッスンにこられる女性に肌悩みを伺う時、必ず出てくるキーワードがあります。
それは、「シミ・シワ・くすみ」です。シミやシワをケアする化粧品はたくさんありますが、「くすみ」は、どのように対処して良いのかわからない肌悩みの一つです。今回は、そんな「くすみ」をマスターしてしまいましょう。

くすみには明確な定義はなく、日本化粧品工業連合会が提唱している定義案によると、「くすみとは、血流の低下、肌の凹凸、メラニン色素沈着等によって肌の明度が低下して見える状態で、境界は不明瞭である」とされています。つまり「くすみ」は病気ではなく、ある特定の現象を表しているということです。

くすみのタイプ

肌の色は、皮膚を構成する真皮(乳白色)と表皮(透明)、表皮に含まれるメラニンや真皮の毛細血管を流れる血液などの色が混ざり合うことで構成されています。つまりくすみには、血流やメラニンなどいくつかの原因があり、それぞれに合ったスキンケアがあるということです。

次に、原因とそれぞれのスキンケアのポイントをみてみましょう。

1.角質肥厚
ターンオーバー遅れによる角質肥厚が原因で起こるものです。全体的に灰色がかって見えます。ピーリングや酵素洗顔、パックなどで余分な角質を取り除くケアをします。肌が乾燥していたりアレルギーのある場合は、これらのケアが刺激になることがありますので避けるようにしましょう。

ピーリングに使用するのは、AHA(アルファヒドロキシ酸)など。酵素は乳酸、パパイン、プロテアーゼなどを使用します。

2.乾燥
鼻水分を失うとそれを補うために角質肥厚と同じような状態になり起こるものです。全体的に透明感がないのが特徴です。乾燥に対しては保湿ケアをしていきます。

保湿に使われる成分は、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどです。

3.血行不良
睡眠不足などの原因で、血行が悪くなることで起こるものです。血色が悪い、青黒いなど、顔色が悪いのが特徴です。血行を良くするために、マッサージやホットタオルによる蒸しパックが適しています。

オススメ成分は、カプサイシンやゴールデンカモミール、ビタミンEなどです。適度なアルコールは血行を良くしますが、過剰なアルコールはむくみなどを引き起こします。

4.糖化
肌の中でタンパク質と等が結びつき、褐色のAGEs(最終透過性生物)を作り出し起こるものです。全体的に茶色っぽい(黄ぐすみ)のが特徴です。抗糖化物質のあるカモミールやどくだみを摂ったり、血糖値を急増させないように食事に注意しましょう。

オススメ成分は、イオウオオバコ種子エキスやYACエキスなどです。

5.メラニン
メラニン色素の関与があるものです。肌を強くパッティングをしたり、こすったりといったスキンケアの手技により慢性的な炎症性色素沈着を起こしていたり、気づかないうちに日焼けをしていることにより起こります。境界のはっきりしているものはシミですが、境界がはっきりとせず肌全体に見られるのが特徴です。

ビタミンC誘導体配合の化粧品や、美白成分の配合された化粧品を使用しましょう。

くすみに効果的なスキンケア

くすみのスキンケアには、ピーリング、保湿、マッサージ、食事、紫外線対策、美白などがあります。くすみには上に書いたように種類がありますが、自分のくすみがどれかを断定するのはなかなか困難です。

そんな時、どのタイプでも使えるお助けスキンケアは、「ピーリング」です。

ピーリングとは

ピーリングとは、「皮をむく」という意味で、美容では肌表面の角質を取るスキンケアです。ピーリング化粧品には、拭きとりタイプ・スクラブやゴマージュなどがありますが、これらは肌を多少なりともこするケアです。こすり過ぎは慢性的な炎症性色素沈着を引き起こし、メラニンによるくすみの原因となります。これらのタイプのものを使うときは、肌に刺激の少ないスクラブを選んだり、こすり過ぎに注意しましょう。また、購入した化粧品のパッケージの説明書きをよく読み、ピーリングの頻度などを決定しましょう。

他にもフルーツ酸やAHAが配合されたミルクタイプやジェルタイプの洗い流すものや、洗い流さない美容液タイプのものもあります。日常のスキンケアに取り入れやすいものを選ぶこともポイントです。ピーリング後の肌は乾燥しやすい状態です。乾燥はくすみの原因となるため、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が配合された化粧品で、しっかり保湿ケアを行いましょう。

ピーリングは何に使えるのか

ピーリングによって角質を取り去ると肌の代謝が活性化し、ターンオーバーが高まりメラニン色素が排泄されます。そのためシミの中でも炎症性色素沈着や飲み薬で薄くならない強固な肝斑にも使用されます。ピーリングは続けることでコラーゲンが増えて、毛穴の開きやシワが改善し、全体的な肌の若返りに繋がります。また、毛穴の詰まりを取り除くため、ニキビのスキンケアにも使うとができます。

ピーリング剤の種類と特徴

先程から出てくるピーリング剤ですが、AHAやフルーツ酸と言われてもピンときません。少し内容を見てみましょう。

1.AHA(アルファヒドロキシ酸)
リンゴ酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、TCA(トリクロロ酢酸)など、水溶性の酸です。TCA(トリクロロ酢酸)は、作用がかなり強めです。また、フルーツ酸ですが、「フルーツ酸」という酸の種類はありません。リンゴ酸やクエン酸などの総称で、果物にもこれらの酸が含まれているため「フルーツ酸」と呼ばれているのです。

AHAのピーリング剤の強さですが、弱いものから

クエン酸→リンゴ酸→乳酸→グリコール酸→TCA(トリクロロ酢酸)という順番です。

2.BHA(ベータヒドロキシ酸)
サリチル酸がBHAに当たります。油性のもので皮脂の詰まった毛穴にも馴染みがよく、ニキビ治療や毛穴の引き締めに適しています。BHAでピーリングを行うと、AHAで行う場合よりも施術後に皮がめくれたり、肌荒れしにくいというメリットがあります。しかし、日本の化粧品にはBHAは0.2%しか配合できないという決まりがあります。(BHAは防腐剤として化粧品への添加が認められているため、配合上限は0.2%です。)

ピーリング剤として使用するためには5%以上は必要なため、BHAを使用したピーリングを希望するときは、美容クリニックなどを受診しましょう。

ピーリング剤は、濃度が低ければもちろん作用は弱くなります。しかし、ピーリングの強さは酸の濃度だけでなく、pH値のほうがピーリングの強さを決める因子です。美容クリニックでは、その日の肌の状態に合わせ調整しているため、早く確実な効果を求める時にオススメです。

以前に「肌のくすみは、その人自身のオーラまでくすんで見せてしまう」という文章を読んだことがあります。

多少ニキビがあっても透明感のある肌と、目に見える肌トラブルがないけれどくすんだ肌では、やはり前者のほうが明るい印象が残るだろうなと感じます。

メラビアンの法則によると、人の第一印象は初めて合った時の6秒で決まり、またその情報の55%は視覚情報(見た目、アイコンタクト、表情など)、38%は聴覚情報(声のトーン、相槌、抑揚など)、7%は言語情報(知識・話した内容など)から得ていると言われています。第一印象の半分以上を見た目が占めるとなると、肌のくすみのせいで全体的にモヤっと見えてしまうなんてもったいない。くすみのない透明感のある明るい肌でいれば、「清潔感がある」や「キラキラと輝いている」といった印象を持ってもらうこともできます。くすみケアをマスターして、輝く素肌と笑顔を手に入れましょう。

■参考文献
1)素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典/吉木伸子著/池田書房
2)一生ものの美肌をつくる正しいエイジングケア辞典/吉木伸子著/高橋書店
3)日本化粧品検定協会®公式 1級・2級対策テキスト コスメの教科書/主婦の友社
4)美容の医学 美容皮膚科学事典/朝田康夫監修/中央書院

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■著者プロフィール

神沢充美

神沢 充美
2011年より、素肌の教室「Ecole de la Peau nue(エコール ドゥ ラ ポーニュ)」主宰。素肌の専門家として、手作りコスメによるスキンケアを指導。一人一人の肌質に合わせた内容で、好評を得ている。

【取得資格】
ハンドメイドコスメティックス協会認定、H・C・A認定講師、トータルスキンケアカウンセラー、日本化粧品検定協会認定、コスメコンシェルジュ、公益社団法人、日本アロマ環境協会認定、アロマテラピーインストラクター、サードメディスンプロジェクト、プロジェクト1、2修了、正看護師

【ホームページ】
【Ecole de la Peau nue】

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