第1回:看護師の大敵!肌荒れを解消する本当のスキンケアを知ろう。 ― 最強肌を作る!多忙な看護師でもできる簡単ケア。

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第1回:看護師の大敵!肌荒れを解消する本当のスキンケアを知ろう。

不規則勤務も食生活も急には変えられない。忙しい看護師にこそスキンケアの神の手を!

仕事が忙しくなると肌荒れが気になる、ストレスでシミが増える、空調で肌が乾燥する、休憩時間に気づいたら肌がベトベト。
不規則勤務からくる肌荒れの悩みを抱える看護師さんは多く、なかなか合う化粧品が見つからない、そもそもスキンケアがよくわからないというお悩みも多いです。

肌荒れの原因は、体調・生活サイクル・自律神経のバランス・食生活・ストレスというように多岐に渡ります。しかし、不規則勤務による生活サイクルや自律神経バランスの乱れは変えることができません。仕事上ストレスがかかって当たり前。食事の乱れも仕方ない。変えられないことを無理に変えようとするのは、悪循環の元です。

そうなれば、一番早く取り掛かれるのは「スキンケア」です。

スキンケアがうまくいかない原因には、肌タイプの誤認識とスキンケアの勘違いがあります。まずは自分の肌や、それに合ったスキンケアを知ることから始めましょう。

皮膚のはたらきを知っていますか?

皮膚は表層から、表皮・真皮・皮下組織の3層構造で、表面は皮脂膜に覆われている、身体の内部と外界との境界線です。身体を覆う最大の臓器で体重の約16%を占め、たたみ1畳分ほどの面積があると言われています。その厚さは約2mmで、一番外側の表皮は0.2mm(ラップ1枚ほど)、真皮は1.8mm、皮下組織は数mmです。

皮膚には、

・ 紫外線、微生物、物理的刺激からの「対外保護作用」
・ 熱や水分の排泄を調整して体温を一定に保つ「体温調整作用」
・ 触・痛・圧・温・冷を各感覚受容器と神経を通して伝える「知覚作用」
・ 汗を書くことで、塩分、アンモニア、一部の有害物質を排泄する「排泄作用」
・ セラミドや皮膚の一部となるコレステロールなどを作る「合成作用」
・ ごくわずかに皮膚を通して呼吸をする「呼吸作用」
・ 様々なサイトカインと呼ばれる物質を放出し、免疫や炎症に関与する「免疫調整作用」
・ ステロイドや重金属などを吸収する「吸収作用」

があります。

表皮は、表層から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」(手のひら・足の裏のみ透明層があります)で構成されています。基底層で生まれた表皮細胞が28日間のターンオーバーを経て最終的にアカとなって剥がれ落ちます。また、基底層にはメラノサイトが存在し、メラニンを作って紫外線から身体を守っています。真皮には、線維芽細胞、肥満細胞、皮脂腺、汗腺、毛細血管があります。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が存在し、肌の弾力を維持しています。皮下組織のほとんどは皮下脂肪ですが、外界から身体を守るクッションや保温などの役割を果たしています。

このように、皮膚は3層構造・8つの働きで、身体の恒常性(ホメオスタシス)を維持しています。

敏感肌は乾燥肌。よくある肌の思い込み。

肌は普通肌、脂性肌、混合肌、乾燥肌、敏感肌の5タイプがよく知られています。
しかし、混合肌や敏感肌といった分類は厳密にはなく、

・ 水分が多く皮脂が少ない「ノーマル肌」
・ 水分が多く皮脂も多い「オイリー肌」
・ 水分が少なく皮脂も少ない「乾燥肌」
・ 水分が少なく皮脂が多い「オイリードライ肌」

の4つのスキンタイプに分類されます。

ノーマル肌は、トラブルの少ない肌ですが、季節や体調によって状態が変化しやすのが特徴です。オイリー肌は、ツヤがあり若々しく見えますが、キメが大きく毛穴のくぼみが深く汚れのたまりやすい肌です。乾燥肌は、角質層のバリア機能が弱く、外界からの刺激でトラブルを起こしやすい肌です。オイリードライ肌は、アンバランスでキメが乱れやすい肌です。

ある調査によると、日本人女性の約80?90%に乾燥肌の悩みがあると言われています。
その中の約70%は敏感肌と認識しておられますが、前記した4タイプの分類で言えば「敏感肌」という分類はないことがわかります。敏感肌と訴えられる方の多くは「自称 敏感肌」で、その正体は乾燥肌だと言われています。

まずは肌タイプの思い込みはないか、確認してみましょう。

■肌タイプチェックの方法
1,グリセリンソープや純石鹸で洗顔をします。
2,30分化粧水などを付けずに放置します。
・徐々にしっとりしてきた → ノーマル肌
・ベトついてきた → オイリー肌
・乾燥しつっぱりを感じた → 乾燥肌
・ベトつきと乾燥を部分的に感じた → オイリードライ肌

また肌タイプは一定ではなく、季節、ホルモンバランス、体調、年齢などで変化するものです。
化粧水・美容液・クリームなどのスキンケア用品を使う時も、毎日同じ量を使うわけではなく、その日の肌の状態、その時の肌タイプに合わせた調整が必要です。

強いパッティングはNG!化粧水の正しいつけ方をマスターしよう。

スキンケアは、毎朝の肌の状態で決まります。
起床後、洗顔前に顔を触り、いつもよりべとついているようなら美容液・クリームは少なめに、いつもより乾燥しているようなら美容液・クリームは多めに使いましょう。

■肌タイプ別スキンケア
・ノーマル肌:化粧水(顔全体)+美容液(Uゾーン)
・オイリー肌:化粧水(顔全体)+ノンオイルの美容液(Uゾーン)
・オイリードライ肌:化粧水(顔全体)+油分の少ない美容液(顔全体)
・乾燥肌:化粧水(顔全体)+美容液(顔全体)+クリーム(目元・口元のみ)

スキンケアのポイントは、半日先を予測することです。
起床時にべとついているということは、その日の肌は皮脂の分泌が過剰でオイリー肌に傾いています。そんな日に、いつもと同じ量の美容液やクリームを使うと、半日先には自分の皮脂と合わさってベトベトになってしまいますよね。同様に、いつもより乾燥を感じる日は、美容液・クリームは少し多めに付けておきましょう。

化粧水は、手でつける場合、コットンを使う場合、それぞれに利点や注意点があります。
手でつける場合は、肌への刺激が少なく、手のぬくもりで浸透効果を高めることができますが、むらになりやすく、清潔な手で目の周りは力を入れないことがポイントです。

コットンを使う場合は、肌表面を整えながら均一につけることができますが、肌との摩擦を起こさないようにコットンにヒタヒタに化粧水を染み込ませるため使用量が多くなります。また肌の上でこすらないことも注意が必要です。商品によっては「コットンを使用する」と指定されているものがありますが、特に指定のないものは、以上の点を踏まえて自分にあった方法を選びましょう。拭きとりタイプの化粧水は、ピーリングのための成分やエタノールを多く含むため、必ずコットンを使用しましょう。

また化粧水をつける時に、強くパッティングすると、毛細血管拡張やシミの原因になることがあります。化粧水を使うときは、肌をこすらない・叩かないことに注意して、手のぬくもりで浸透させるような気持ちで優しく肌を包みながらつけましょう。

看護師の常識!?「夜勤はすっぴん」の落とし穴

夜勤に行く時は、「すっぴん」が定番という方も多いと思います。
私もそうでしたが、実は「すっぴん」はオススメできません。

病院内の空気には、ホコリや微生物が混じっています。他にも病室の窓から入ってくる紫外線に当たるなど、外界からの刺激が多いです。乾燥した肌に物理的な刺激が加わると、肌荒れの原因となります。
それから肌を守るために、ファンデーションは必要なのです。

ファンデーションの形状にこだわりがない場合、夜勤の時に使うファンデーションは、ルースパウダータイプの軽いファンデーションが良いでしょう。これならファンデーションをつけている重さもなく、軽いものならクレンジング不要・洗顔のみで落とせるものが多いです。クレンジングを省くと、仮眠の前のスキンケアの手間や肌への負担を減らすことができます。ただしルースパウダータイプのように粉状のファンデーションは、肌が乾燥しやすくなる場合があるので、保湿に注意してください。

また2交代の場合は、夜勤の間に一度、洗顔をしましょう。
肌の表面には、汗や皮脂、空気中に飛んでいる目に見えないホコリや微生物、角質などが付着しています。それらが付着し続けると、肌を清潔に保てず、スキントラブルの原因となります。睡眠時間の確保が難しい分、洗顔で肌荒れの原因を除去しておきましょう。

また夜勤の仮眠では難しいとは思いますが、それ以外の日は最低3時間以上連続して眠るようにしましょう。入眠後約3時間で特に深いノンレム睡眠の波があり、そこで私達の身体を睡眠中に再生・修復してくれる成長ホルモンの分泌が高まります。その成長ホルモンこそが、若さを維持し、肌を生み出す重要な働きをしています。肌のターンオーバーも睡眠中に行われるため、睡眠不足は肌再生を損ない、肌荒れ・肌老化を促進します。怪我をした場合にも、睡眠不足では傷の回復が遅れやすくなります。

睡眠時間が6時間以下になると肌荒れしやすくなるという結果もあるそうです。
夜勤のない日は、6時間以上は眠るようにしましょう。

「あぶら取り紙は皮脂を取りすぎる」大いなる勘違い

「あぶらとり紙を使うと、皮脂を取り過ぎて肌が乾燥する」なんて話を聞いたことはありませんか?
あぶらとり紙で取れるのは、紙に反応する液体のあぶらだけで、クレンジングのように冷えて固まってしまった固形のあぶらを溶かして取ることはできません。つまり、あぶらとり紙は液体として溶け込んでいるあぶらしか取らないので、取れる皮脂の量はずっと少なく肌に負担をかけることはありません。肌に皮脂が多くある状態では、皮脂は酸化しやすくオイリー肌に傾き毛穴が開きやすくなるので、こまめに皮脂を取るほうが良いのです。

ある実験では、フィルムタイプ→ティッシュ→和紙タイプという順で、よくあぶらが取れたそうです。つまり、オイリー肌の方や男性はフィルムタイプ、皮脂を軽く取りたい方は和紙タイプを選ぶと良いですね。夜勤中は皮脂の泌のバランスが崩れる方も多く、休憩時間に化粧直しなどをされているのを見かけます。あぶらとり紙もうまく活用して、肌状態を整えてくださいね。

不規則勤務でも美肌を保つには、毎日のコツコツとしたスキンケアと、夜勤の時の一手間が必要です。食事・睡眠などの内面美容は言うまでもありませんが、全てを変えようとすると、なかなか大変です。

まずは、肌タイプとスキンケアを見直し、肌の負担を減らすところから始めてみてください。

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■著者プロフィール

神沢充美

神沢 充美
2011年より、素肌の教室「Ecole de la Peau nue(エコール ドゥ ラ ポーニュ)」主宰。素肌の専門家として、手作りコスメによるスキンケアを指導。一人一人の肌質に合わせた内容で、好評を得ている。

【取得資格】
ハンドメイドコスメティックス協会認定、H・C・A認定講師、トータルスキンケアカウンセラー、日本化粧品検定協会認定、コスメコンシェルジュ、公益社団法人、日本アロマ環境協会認定、アロマテラピーインストラクター、サードメディスンプロジェクト、プロジェクト1、2修了、正看護師

【ホームページ】
【Ecole de la Peau nue】

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